デッキにどちらかと言えばカードを3枚入れる理由


定義で説明しました「効益」を使うことで説明したいと思います

(1)デッキに入れるカード

デッキに入るカードはそのデッキの下で最も高い期待効益を持つものを投入します
また、カードが投入されることによりそのカードは他のカードにも影響を及ぼします
その影響は互いに影響を与えていくことになります

(2)与える影響

影響を与えると書きましたが強く与えるものもあれば
たいして影響を与えないカードも存在します
例えばデッキに必然的に入るドロー、サーチカード(ハッキングや密約)は
元々が高い期待効益を持つためあまり影響を受けません

逆に1枚制限を持つようなカードは明らかに2枚目以降に影響を与えます
ですからウイング系のユニットは比較的枚数が少なく入ることがあります

他にもザク2とザク2改は同じ能力ですので基本的に効益はほぼ同じですが
格闘2で射撃が0のカードはそんなにたくさんはいらないので3枚目から効益が
下がってくると予想されます
もちろん、他のカードの影響があればピークや効益は変わっていきます

(3)影響は大きいのか?

相互に影響を与えると書きましたが実際はあまり影響は強くありません
ザク2を2枚いれたからと言っても2枚とも引く確率はそう高いものでもありません
3枚目は邪魔になるからザクキャノンをいれようという人は余り居ないと思います
ザクキャノンをいれるインセンティブは射撃も格闘もあり邪魔にはならないという事で
決して3枚目のザク2の変わりになるものではありません

一枚目のザク2の効益をZ1、以降Z2、Z3とします
ザクキャノンの効益をK1、ザク2改の1枚目ををC1とし以下C2、C3とします

今までの説明を式を使って具体化していくと(ザク2の後に改をいれていく場合)

1≒Z2≧Z3>C1>C2>C3

となります

ここでZ3>K1ということなのでザク2を2枚投入した時点ではザクキャノンは入れません

仮に2/0/2のユニットを4枚入れた後はザクキャノンの方が効益が高いと評価するなら

3>C1>K1>C2という式を出すことができます

(4)結局

無駄に長く書きましたが基本的に強いと感じるカードを多く投入するのがデッキです
その強いカードは回りの影響を確かに強く受けますがあまり関係ありませんので
同じ強い感じるカードをなるべく多く(限界の3枚)までいれるのがベストであると結論が出せます
それが変わってくるのは同種のカードがある場合(カウンターや今回の例のように役割が同じカード)や
デッキの枚数制限下(50枚)での他の種類とのバランス的な問題です
ですが基本的に1枚入れるという事はあまりないはずです

効益が高いのなら引く確率も含めた「確率P」をあげる為に投入枚数を増やし
(デッキにおける同種カードによる)期待効益「P×U」をあげるべきだからです

結局のところ1枚しか入れないカードはほとんどがたいした効益を持たないという結論になってしまいます
なぜなら通常、1枚のカードを引く確率は低いわけですので高い効益を持つカードなら
なるべくたくさんいれてデッキ全体の効益を上げようとするからです
逆に考えると大した効益が得られないのならカードはデッキに入らない、もしくは枚数を少なくします
ただ、枚数を少なくするにしても50枚という制限の下ではそう1枚だけはいるという状況は少ないかもしれません
これは残りのデッキの枠が4枚なら「強いカード3枚、そこそこのカード1枚」というのはあり得ますが
12枚近くのカードが「そこそこのカード1枚」になってデッキを構築しているというのはあり得ません
この場合は(他のカードの影響を無視した場合)12枚のうち、相対的に評価して上位4種にはいるカードを
3枚ずついれるのが通常の考え方となります
もちろん、バランス的な事や他のカードへの影響を考えれば6種×2枚などもあり得ます

その時点で強いカードをできるだけ多く入れる、これが3枚いれる理由です