第1話「旅立ち」

中村:いやー、それにしてもお疲れさん

田中:何か、日本語おかしくないか?

金子:でも、結局探し物は見つからなかったわけだし…

藤田:いや、そうでもないよ

黒木:んで、これからどうするの?

藤田:う〜ん…どうするかな…

田中:家には行ったの?

藤田:それが、越したみたいで…

中村:手がかりはなしって事か

岩本:それじゃあ、ここは GW占いでもやらないか?

黒木:GW占い?

岩本:そう、ちょっと考えてみたんだ

田中:勝手に作るなよ…

岩本:引いてみ?

中村:…思わぬピンチだ…これは、どういう意味?

岩本:そのまま…気をつけてね

黒木:…コスモバビロン?…これは?

岩本:…?

黒木:…

田中:え〜と、俺は一蓮托生か…

金子:藤田君、引いてみたら?

藤田:そうだね…え〜と…快気の兆し…

金子:なんか、よさげだね

黒木:さて…ノリ、長期休暇だが…どうする?

中村:そうだな…全国ツアーでもしようかな?

小坂:え!?そんなのしてるの?

中村:いや、思いついただけ

黒木:…全国で思い出したぞ…「伝説のカード」

田中:何そのいかにも胡散臭そうな伝説

金子:うちの 学校の伝説よりも怪しいな

黒木:以前、師匠から聞いたんだが、日本全国に伝説のカードが6枚散らばってて…

田中:それを集めると願いでも叶うのか?

黒木:そう

小坂:うそ〜ん

田中:徳川埋蔵金よりもあるかどうか不明だね

中村:どこにあるか知ってるのか?

黒木:JAPAN

田中:分からないのか…

藤田:でも、ちょっと面白そうだね

中村:暇つぶしには良いかもな

小坂:でも、何処にあるか分からないんじゃ…

黒木:GWの事なら金本君あたりに聞けば分かるんじゃないか?

田中:いや、いくら彼でも…ってメールしてるし…

数分後

中村:どう?

黒木:…結構有名な話みたいだね…だいたいの場所には絞れたらしいんだけど

小坂:何処?

黒木:え〜と、長崎、広島、香川、京都、名古屋、神奈川、北海道だね

田中:なんか、県庁所在地とかごっちゃになってるけど?

中村:…あれ?6つじゃなかったけ?

黒木:…うん…なんでも絞り込めないらしいよ

田中:どう、絞り込んでんだ?

中村:よし、じゃあ、藤田君の探し物ついでに行こうぜ

田中:お前はただ、観光したいだけだろ?

黒木:もしくは違う場所のGWプレイヤーと勝負したいとか…

藤田:…でも、旅費はどうするの?

中村:え?だって金子がいるじゃん

田中:…そうだな

黒木:あぁ、大阪に続いてごめんね…

金子:お前ら、俺を何だと思ってるんだ?