第2話「思わぬピンチ」

中村:ふぅー食った食った〜牛丼じゃないのが悲しいところだけど…

…あれ?

中村:…ひーふーみー…!

…あれ?もしかしてお金足りないってオチ?

中村:「安い」って思ってたからな…確認しなかった…

どうするよ、俺?

1:携帯で誰かを呼ぶ
2:店員にあやまる
3:GWのカードで許してもらう

中村:普通は1だよな…金子でも呼ぼ

…はぁ?圏外?…そうですね、地下ですもんねここ

どうするよ?

1:領収書を書き換える
2:店員にあやまる
3:GWのカードで許してもらう
4:漢の食い逃げ
5:大道芸をはじめる

1と4は犯罪だし…2は プライドが…3も無理だろ…5か…

中村:店内には客はいるが…ネタがないか…

どうする俺?

1:トイレから脱走
2:図書券で支払う
3:食い逃げしかないって

1はここのトイレでは無理だし…図書券は…ねぇし…3ねぇ

そういえば、前から思ってたんだけどこういう店って 食い逃げできそうじゃないか?

正直、 おもむろに店外へ逃げ出せば…

どうする俺?
1:実行
2:試行
3:予行

…よし、次に客が入ってきて店員が注文を聞いて中に入ったら行こう…

店員:いらっしゃいませー

中村:( フェイズ1…)

客:…ネギマグロ丼おしんこセット並

店員:かしこまりました

中村:(フェイズ2…)

店員:ネギ、おしんこセット1丁!

中村:(…フェイズ3!)

店員:…いらっしゃいませ!

中村:チィ!

??:あれ?中村じゃん!

中村:おぉ!田中…この、邪魔しやがって…ん?

そうか、コイツから借りれば良いんだ

田中:…豚丼並

店員:豚1丁

中村:…ふぅ

田中:もう食い終わったのか?

中村:だからトイレに行ったのだ

田中:よく分からんが…

中村:ところで…

店員:…豚丼並です… ごゆっくり

田中:ん?

中村:金あるか?

田中:金?

中村:実は金がなかったんだ…

田中:馬鹿か?お前は…ん?正に「思わぬピンチ」じゃん(笑)

中村:(笑)じゃねぇよ…頼む、貸してくれ

田中:ちょっと待て…豚が不味くなる…

中村:財布借りるぞ…ん?

田中:…どうした?

中村:なぁ、お前並頼んだよな?

田中:あぁ

中村:220円しかないんだが…支払いはどうするんだ?

田中:…は?

中村:…

田中:携帯で金子あたりを…

中村:圏外、ここ地下だから

田中:マジ?

中村:はぁ…

田中:くそ…BSEめ…

中村:関係ないだろ…どうすんだよ…

田中:一蓮托生か…

その後、俺と田中は事情を話して後日、代金を支払った…