第3話「坂」

中村:おぉ〜ここが長崎か!

小坂:本当に来るとは…

金子:…はぁ

黒木:まずは何処行く?

田中:とりあえず西海橋

中村:いや、ここは平和公園だろ?

小坂:飛行機の中で行き先決めたのに…

黒木:そうだったな…で、最初は何処行くんだっけ?

金子:カード探しにグラバー園だろ?

黒木:そうそう、何でもカード石ってのがあってそれが伝説のカードらしいよ

田中:ハート石の間違いじゃないの?

中村:つうか、そんな観光地にあったら誰か見つけてるんじゃないのか?

黒木:見つからないから伝説って言うんじゃないか

田中:それ、伝説っていうより噂じゃないか?

小坂:…とにかく行ってみよう

中村:そうだね

***

中村:…あったか?

黒木:…無い

田中:ハート石は見つけたぞ!

小坂:…本当にあるのかな?

金子:…藤田君、こう超能力でどうにかならない?

田中:…無理だろ?

藤田:やってみる…

黒木:こんな所よりも大浦天主堂の方がありそうじゃないか?ここから近いし

中村:お前が行きたいだけだろ?

藤田:( ピロリロリロン!)こっちだ!

小坂:分かるのかよ!

***

中村:…ここ、何処?

小坂:入って大丈夫なのかな?

田中:確かに、ここならありそうな気もしなくはないが…

藤田:…あった!

金子:どれどれ…?

黒木:これ、ただのカードじゃない?

中村:いや…裏が違うぞ… 特別仕様っぽい

小坂:本当だ…

藤田:…夜中の夜明けか…

金子:とりあえず、1枚確保って所だね

中村:よーし、じゃあカードショップ行こうぜ

田中:一人で行けよ

中村:え?行かないの?

黒木:俺たちは観光してくるから…適当な時間になったら連絡くれ

中村:そんなぁ…