第6話「聖」

中村:んで、今日は京都に来ました

田中:…修学旅行以来だな…

黒木:でも、中学生の修学旅行で寺とか回ってもつまらないよね

田中:高校の遠足で勝手に東京行けっていうのも考え物だけど

小坂:そんな話は良いからカードを探そう

金子:今回は詳細な情報は無いの?

黒木:え〜と、比叡山あたり怪しくない?だって

田中:それは…情報なのか?

中村:山を登るのか…かったるいな

藤田:…比叡山にはないような気がする…

黒木:じゃあ、どこだろ?

藤田: ウイジャ盤使ってみるね

田中:(何でそんなの持ってるんだ?)

藤田:…やっぱり比叡山にはないようだけど…京都市内っぽいね

田中:(この人最近、超能力者から霊媒者に変わってる気が…)

金子:う〜ん、じゃあGPSと接続するか…

藤田:接続って…まぁいいや…借りるよ

中村:何か胡散臭いよな…

黒木:こういうのってそういうもんじゃない?

藤田:京都市…上京区…若菜屋…

黒木:わかなや?

金子:京都にある栗菓子の老舗だよ

中村:む、さすがはブルジョワ!

田中:何でそんな所にあるんだよ…

金子:とりあえず行ってみようか

***

中村:この辺か?

???:…すいません

黒木:はい?

???:…藤田さんは?

藤田:俺ですけど…

???:これを…

藤田:…え?この封筒は?

???:…それ以上は何も聞かないで…

藤田:はぁ?

???:それじゃあ…

小坂:何?ラブレターとかなにか?

田中: 剃刀レターじゃないか?

中村: 不幸の手紙とかね

金子:…開けてみたら?…慎重にね

藤田:うん…ん?カード?…GWのカードだ

金子:しかも…伝説のカードじゃない?

藤田:…意識の共有だ

田中:むしろ、あれ誰よ?

藤田:さぁ?

黒木:う〜ん、どっかで見たことあるような気が…

小坂:気のせいじゃない?

黒木:う〜ん、…どっか遠くに行ったとき会ったような気が…まっいいか

藤田:…残り2枚…次は名古屋か!