GW 夏の全国選抜大会−当日−
田口:よ!
中村:あ、田口君!
田口:元気そうでなによりだよ…ただ、あたった時は負けないからね
中村:…俺もだよ
緒方:お久しぶりです、黒木君
黒木:っや!
緒方:今回は色々と事情があり優勝商品を手に入れなければならないので…手加減はしませんよ?
黒木:…物欲無さそうなのに…ただ、こちらも賞品が必要な奴がいるんでね…な?藤田?
緒方:…別に私が必要というわけではないのですが…
金本:俺の知り合いの友人が必要らしいんで…その彼もフジタっていうんだけど…鎌倉武って人知ってるか?
藤田:え?鎌倉君を知ってるの?…つーかどういう繋がり?
金本:GWの情報収集繋がりかな?…お互い情報を交換し合っているんだ
藤田:へぇ、そうなんだ
金本:俺も驚いたよ…そうか…あ、ちなみに病院の場所見つけたの俺だから!
藤田:あ、ありがとう…ところでどうやって調べたの?
金本:それは…世の中には知らないで良いこともあるんだよ…目的のためには…
藤田:…大体分かったからいいよ…うん、ありがとう
緒方:…ともかく、賞品の話がなくても、私は負けるつもりはありませんから…あなたと同じように
黒木:そうだね…お互い頑張ろう!
…こんな小さなカードだけど、知らない所で俺たちを繋げているんだ…
思えばこのゲームを通して色々な出会いがあったな…
黒木や金子君…藤沢君に鎌倉君…この出会いがなかったら俺は…どうしていたんだろう?
もしかしたら、さつきとの事も諦めていたかもしれない…
でも、この小さなきっかけを大事にして…大切な…大きな世界を創っていきたい
その場所まで…後、もうすこしなんだ…
― そう、もう少し… ―
藤田:ん?
黒木:どうした?
藤田:いや、何でも…
岩村:すげーな、おっさん!何か凄げぇよ!
佐藤:何度も言っているが口の利き方が間違っているぞ?
川上:…少しは落ち着けよ…
岩村:なんつーか…何か凄いものを感じるよ!
佐藤:まぁ、トップ集団だからな…オーラが違うかもしれん
川上:俺にはただ単に遠出できて興奮しているだけに見えるけど
相原:…でも、みんな楽しそう…
岩村:そうだぜ!楽しまなきゃ損だからな、何事も
佐藤:君は楽しみすぎな気もするけどな…とりあえず今日一日、じっくり観察していってくれ
岩村:はいよ
川上:はい
相原:…
佐藤:彼らか?
相原:…うん、大丈夫…きっと…
佐藤:そうだな…
司会:それでは一回戦の発表を行います…