第1話B
黒木:まずAチーム(仮称)は俺と小坂に藤田
藤田:了解。
小坂:分かった。
黒木:Bチームは小林、渡辺、福浦だ。
藤田:(チーム戦か…)
黒木:どうした?
藤田:いや…何でもない…
小坂:(まさか、昔の事か…)
小坂:黒木!
黒木:何だ?
小坂:実は藤田の事で…
黒木:ん?
小坂:実は昔、藤田はとあるTCGのチームに居たんだ
黒木:初耳だな
小坂:そこで、色々とあってな
黒木:色々…?
小坂:あぁ、あれは夏の事だった
小坂の話は大体こんな感じだった
藤田が居たTCGチームのメンバーは各々、
不思議な力を持っていて
大会中、度々その「力」を使っていたそうだ
ある者は「相手が事故ってしまう」力。
またある者は「必ず好きなカードが引ける」力。
藤田はそんな力を使って勝つことを嫌っていた
そしてある日の団体戦
当然のように「力」を使い
決勝卓に上がった
その時、藤田はもう「力」を使う気は無かった
そして、負けた。
それをメンバーの一人に咎められたので自分の考えを述べた
その男は
「甘い」と言った
藤田は
「つまらない」といってそこから出て行った
それから小坂の誘いを受けてうちのチームに来た
黒木:…待てよ?って事はあいつも何か力を?
小坂:何か、あるらしいぞ
黒木:そうか…
小坂:本人はそれを使うことを拒んでいたが
黒木:ところで何のTCGだ?
小坂:
×××(自主規制) だ
黒木:(また、それかよ…つーか他のTCGって無いのか?)
小坂:だから団体戦ってのに何かこう…あるんだよ
黒木:分かった…
藤田:(今度は
「自分の力」で勝ってみせる)
次回2−B「最後の敗者」
予告:藤田は過去を断ち切る為、勝負を仕掛ける…かも