第七話C3「故郷と呼べる場所」
藤田:くそ!何処だ?
赤星:この感じ…そこかー!
藤田:おい、しっかりしろ!
赤星:…薬!?
藤田:まさか、睡眠薬?おい、しっかりしろ
赤星:…なぁ、これが実は
ビタミン剤ってオチは無いよな?
藤田:確認すれば良いだろ?
赤星:ラベルが無いんだけど…うわ!臭!
藤田:おい、汚夢!
赤星:なぁ、藤田君…これ多分ラッパのマークの薬だぞ?
藤田:マジ?
赤星:あぁ、マジマジ
藤田:じゃあ、何で寝てるんだ?
赤星:…寝不足?
汚夢:ん…父上、王者の風よ…うぅぁぁあぉぉお?
藤田:気付いたか!
汚夢:藤田…分かったぞ、何故力を失ったのか…
赤星:(まさか、寝不足が理由!?)
汚夢:私の力、予知能力は純粋な祈りの力…
藤田:…
そうなのか?(汗)
汚夢:あぁ、子供の純粋で無垢な心の清らかな力…
赤星:今のお前は汚れきった血も涙も無い最低の男だから力を失ったのか?
藤田:(言い過ぎだろ?)
汚夢:だが、あの頃を思い出す事ができた…そして夢も!
藤田:夢?
汚夢:あぁ!俺は、俺は今日を持って汚夢という「名」を捨てる!
藤田:本名の高倉良介に戻るのか?
汚夢:いや、高倉良介改め、「高倉漁助」として故郷に錦を飾る!
赤星:こいつ、正露九飲み過ぎておかしくなったか?
藤田:錦とゆうか
前科だろ?
汚夢:俺の予知能力を使えば鮪も
鯨も釣り放題…すぐに金持ちに!
赤星:…力無くなったんだろ?
藤田:しかも最後の発想が既に汚れきっている
赤星:ここは子供らしい発想として受け止めておこう
汚夢:じゃあな!今日から俺もベンチャーだ!
藤田:(ベンチャー?)
赤星:やっぱり正霜丸の…
藤田:力の消失か…
赤星:俺は奥歯噛んだら即発動だから…オチオチ歯医者にも行けねぇよ
藤田:7年前の契り…果たさなくては
赤星:?何か言ったかい?
藤田:いいや、決勝頑張ろうな!