第4話「二人の夏物語」

中村:外に出たのでそのままゲーセンで勝負したいと思います

正田:勝負内容の確認だけど

岩村:両替機対決だっけ?

正田:アホはほっといて…ピッチングはゲーセンの的あてやってもらって

森本:最高急速+的に当たった数×10だっけ?

正田:そういうこと、的は全部で16個で20級投げれる…分かったか岩本?

岩本:大丈夫…さて、じゃあ俺が先にやるぞ!

中村:へぇ〜あいつ以外に球速いんだな、110キロ台を連発だ

岩本の記録:最高急速118km/h 8/16

岩本:えっと…俺は198点で良いのかな?

正田:そうだな…ついでに縦でビンゴしてるから受付いけばおかし貰えるぞ

岩本:へぇ、じゃあ森本が終わったら貰いにいこ

森本:じゃあ、俺の番だね…あ、上着お願いします

岩本:なんであいつ軽く投げてるんだ?

正田:当てに行ってるんだろ?

岩本:それだと速度がでないじゃないか?

中村:最高急速だから別に最後の一球思いっきり投げても良いんだよ

岩本:あ…そっか

中村:的当ての方が得点差が出やすいだろうしな、この場合

森本の記録:最高急速107km/h 10/16

正田:というわけで198対207でこの勝負は森本の勝ちだな

岩本:次は?

正田:バッティング勝負がいちいちヒットだとか判別するのが難しいので単純に行こう

森本:単純?

正田:このゲーセンにある140km/hの機械に対してどれだけ前に打てるかで勝負だ

中村:140km/hっていうとどれくらい速いんでしょうか?

岩本:…凄く速い

正田:表示が140でも実際は20〜30の店もあるけどこの店は本物以上に本物だ

森本:本物以上に本物って…普通、機械のボールって人間よりも打ちやすいじゃん

正田:機械が壊れているとか自我を持っているという噂でコントロールが酷い

岩本:それで?

正田:表示こそ140だが150は行ってるんじゃないか?とかMFBを投げたとの情報もある

森本:本物だな…

正田:とにかくかなり打ちづらい機械だから覚悟しといてくれ、絶対ヘルメットはつけろよ?

岩本:言われなくてもするよ…じゃあ、今回は森本先な

森本:うん


機械:びゅん!

森本:うぉ?

岩本:一応、選手の映像出るのな

正田:ただ、モーションと球が出てくるのが全然あってないけどな

森本の記録:6球

森本:当てるので一杯一杯だよ…

岩本:んじゃ、行ってくるわ


機械:びゅーん!!

岩本:球高!

中村:でも、岩ちゃん、凄いな…

正田:高校でも通用するのにな…勿体無い

岩本の記録:12球

正田:ヒットせいの当たりも何本かあったな

岩本:一応、週一で軟式やってるしな…140投げるやつは居ないが…

中村:じゃあ、この勝負は岩ちゃんの勝ち…というわけでGWで決着だな

正田:ビデオゲームは下だよ

中村:だからGWはここじゃできないから…