「さて、ルールブックをもう1回読もうかな」
俺はとりあえずデッキ構築の所を読み始めた
今は構築済みデッキを使っているが、やはりデッキを作らないと楽しみも半減だろう
基本的に同じ名称のカードはデッキに3枚までか…
同じ名称とはデッキを構築する際は型番を含む名称…
基本Gはデッキに何枚入れても可だが、特殊Gは6枚まで…
特殊Gとは基本GではないGで基本Gは<〜国力を発生する>ってだけのGか…
1枚制限ってデッキに入れれるのが1枚って事か…ん?場に出せるのが1枚なのか
キャラクターと同じってわけだな
「よし、大体理解できたぞ…次は武士に借りた本でも読むか」
俺は数冊借りてきた本の中から<初めてのデッキ構築>を取り出した
初めてのデッキ構築 <重さと速さ>
デッキには重さ(必要国力)があり、それに応じて速さ(展開力)があります
重いデッキは当然展開は遅く、軽いデッキは速くなります
では、速いデッキの方が良いのでしょうか?
答えを出すことはできませんがデッキをマラソン選手に例えてみましょう
重いデッキは前半体力を残しておき後半にかける事になります
軽いデッキは前半に飛ばしてそのまま勝ち逃げする作戦をとります
すると当然、重いデッキは前半に差をつけられる事になり
軽いデッキは後半に追い抜かれてしまうかもしれません
なので、重いデッキは序盤に相手に差をつけられないようにするのと
後半に一気に勝てるようにする事が必要となり
軽いデッキは逆に前半のダッシュ力と後半に追い越されない工夫が必要となります
また、前半・中盤・後半とペースが同じデッキも存在します
この場合は、ベストのペースを保ち続ける事が重要となりますね
また、あくまでこの説明はデッキの国力におけるはなしなので
同じ重さでも戦い方は千差万別です。
「なるほど…国力に応じた戦い方が必要となってくるのか…」
<色の特徴>
各色にはそれぞれ特徴があります
青は回復と資源=ドローが主流となっていて防御系のカードも多くあります
また、カードの種類が1番多いのでさまざまな国力のカードが存在し
「ある意味」でデッキ構築の幅が広いと言えます
でも優秀なユニットが存在します
緑は直接的な戦い方ができるデッキです
相手のユニットに直に攻撃するカードや戦闘ダメージを増加、通りやすくする
カード等が存在しますが6国力以上のユニットはほぼ皆無ですが
その分、低国力のカードが豊富で中速のカードにも優秀なカードが幾らかあります
黒は破壊的の一言で説明ができます
とにかく相手のカードを破壊するカードが多いのが特徴なのと
全体に影響を及ぼすカードが多く存在し、下手をすると自分の方が不利になる場合もあります
赤は相手の妨害とドロー操作を得意とする色です
代表的なカード、「作戦の看破」は相手の策略をその名のとおり1枚で潰す事ができます
ただ、ユニットなどの直接的なものはあまり強くない傾向が見受けられます
直接的な緑に対して間接的な赤と言った所でしょうか
茶は捨て山やジャンクヤードといった普段は使えない所がポイントになってきます
また、ユニットも捨て山やジャンクヤードに関連したテキストを持つものも多く
他の軍とは違った雰囲気を出しています
白は万能タイプの色です
他の色の定番といえるカードの亜種が多く見られますが
コストが多かったり、弱体化していたりします
また、高い指定国力とマイナス(?)なテキストを持った
強ユニットがこの色のメインといえるかもしれません
「色事に特徴が違うのか…さって大体理解したし、デッキ作るか!」
そして、色事に分けておいたカードを一通り見た
「う〜ん、この<作戦の看破>ってカードの意味が分からないな」
(常時):コマンド、キャラクター、オペレーションの、
いずれか1枚のプレイを無効にし、廃棄する
「プレイを無効にするってどういう事だ?」
俺は疑問に思い携帯で武士にメールを送った
「プレイを無効に…?コマンドを廃棄っていつするんだ?」
すると数分後、武士からのメールを知らせる着信音が鳴った
”プレイを無効にするという事はそのカードのプレイを無効にする
というのはプレイしていない状態にするといった感じだ
つまり、キャラクターは通常ターンに1枚しか配備できないが
プレイを無効にされた場合、まだプレイしていない事となり
また、カードをプレイする事ができるというわけだ
ちなみにこれはカットインで使うものなのでルールブックの図を参照してくれ”
「う〜ん?分かったような気がしないでも無いが…明日聞けば良いか、さて」
俺はとりあえずルールブックを片手にデッキを構築した
速攻は相手より先にダメージを与えれるので破壊する事ができれば
相手のダメージ量を減らせてかなり強いと感じながら
強襲は防御分を超えてダメージを与えれるので
普通ならとりあえず防御に1枚だすというのに対して有効だなとも思った
そして、とりあえずデッキが完成した頃には既に窓の外は青かった