毎日のようにあの子に挑んでは…負けた

あの子が飛ばすシャボン玉はまるで魔法がかかっているかのように丈夫で壊れなかった

僕が負けて、もう一回と再戦を挑むといつもあの子は嬉しそうに笑った

そんな彼女の笑いにつられて僕以外の仲間も笑いだす

そして、最後には負けて悔しいはずの僕も笑っていた

あの頃はみんな心の底から笑っていた

悲しいときは人目をはばからず大声で泣き続けた

怒ったときは本気で喧嘩して、次の日には仲直りしていた

いつからだろう

悲しいのに涙を堪えて我慢し始めたのは

怒っているのに、不満を抱えたまますごしたのは?

笑いたくもないのに、顔に笑顔を貼り付け始めたのは…?


いつのまにか寝ていたのだろう

時計はいつもの起床時刻より、一時間ほど早い

特に眠気もなかったのでそのまま起きた

携帯のアラームをオフにして、壁に掛けてある制服に手を掛ける

今日の授業を確認して、かばんに適当に放り込む

学校の机の中に入っている分もあるので、そう量は多くない

洗面所に行き、顔を洗って朝食を摂り歯を磨いた

いつもより、かなり早い時間になるがたまにはこんな日があっても良いと思い、鞄を手にした

昨日の事があったのに学校には自然に行けた

それが自分自身、不思議だった


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