オンラインマラソンってどうなの?

コロナの影響でマラソン大会の中止が相次ぐ中、オンラインマラソンが盛況(?)です。
オンラインマラソンって何?という方はこのブログにたどり着いた方であまりいないと思いますが、非ランナーに「オンラインマラソン」と言うと「何それ(笑)」と返されるので一応、補足しておきます。

オンラインマラソンとは、非オンラインマラソンが同じコースを同じ時間に一斉にスタートするのに対し、オンラインマラソンは決められた距離をGPSウォッチやそれと連動したアプリ等と連携して一定の期間に記録して大会として成立させるマラソンのことです。
イベントによってはコースが決められている場合なんかもあり細かい仕様はそれぞれです。
同じ時間に走るイベントはライブマラソンなんて言い方もされますね。

オンライン飲み会とかオンライン帰省なんかと同様に、人との接触を減らしつつ新しい生活様式、withコロナ時代に対応した新しいレース形式…ではなく、実大会が開催できないので苦肉の策というから代替手段として企画・実行されています。

コロナ前でも東京マラソンがマンスリーバーチャルマラソンとかいってやってましたし、ランネットも月や何日かの月山でのこうしたイベントはやっていた気がします。

オンラインマラソンのはじまりは…?

コロナ後のオンラインマラソンのはしりというか始まりとしてはオフィシャル的な代替大会としては名古屋ウイメンズマラソンだと思います。実際に走って有名な参加賞であるティファニーを貰いましょうという形で行われ、まぁ、普段あんまり走らない人からは一人で42.195kmも走れるか!という苦言も出ていましたが、大会を目標としていた人からは区切りをつける意味でも割と好意的に受け止められていたと思います。

非オフィシャルな所だとランたなチャンネルをやっているYoutuberのたなーさんによるデジタルマラソンだと思います。
こちらは大会がなくなってモチベーションをなくしているランナーに向けて(少額ですが)有料でしたがちゃんとゼッケンなどを作成して行ったイベントとなります。
ゼッケンはモチベーションとかテンションが変わってくるのもありますが、大会がなくなった業者の事とかも考慮してこうした取り組みをしていきたいみたいなことも言われていた気がします。
こちらは手弁当で色々大変そうでしたが、スポンサーもついたりして大会がなくなっていた中で走る目的を探していたランナーからは好意的に受け止められていたと思います。

その後雨後の筍のように現れるイベント

こうしたイベントが行われた後も、次々とオンラインという形でイベントが行われていきました。
個人的に記憶しているのはRunnetが週末マラソンとか色々企画していた記憶があります。
こちらは時期的に外を走るという行為自体を良く思われていない方が多くランニング文化自体が自粛によって衰退しそうな機運を少しでも晴らそうとか、大会がなくなったランナーの目的とかモチベーションの役に立とうとかもあるでしょうが、大会がなくなってランナーズの誌面に書くことがないから何かやらなくちゃとか会社の収益上げないとという面も多分にあると思います。
実際、1,000円でPDFの完走証が貰えますというのは人によっては「…?」と思うでしょう。

こうした大人の事情もありつつ、大会で配れなくて大量の在庫になりそうなサンプルや需要が減って捌けなさそうな在庫を処分する思惑もあるのかサプリなんかのサンプルが参加賞についたりするオンラインイベントも増えたりする中、マラソンシーズンもどうやら大会の再開は厳しいということで代替手段としてオンラインマラソンを行う大会が多数出ました。

千差万別のオンラインマラソン

オンラインマラソンといってもその対応は千差万別です。
一番多いのは都市型マラソンで参加者のうち何名かに次回大会の出走権をプレゼントなんてのが多いように感じます。
代替イベントして次回大会のピーアールにつなげる手段としては定石でしょう。
他にも地方の大会では地元の名産品などを参加賞につけたり、抽選でプレゼントしたりする大会も多いと感じます。
参加賞と費用については実費よりはお得かな?という程度からこれ赤字じゃ…?なんて大会もあります。
後者は地元や大会を盛り上げたいという前向きな気持ちもあれば、大会開催に向けて仕込んじゃった、生産しちゃった、予算組んじゃったみたいな後ろ向きな理由もあるかと想像されます。
人によっては地元やお気に入りの大会に毎回参加して参加賞のTシャツを集めているなんて人もいるのでこうした形で欠番が出ずにイベントが行われるのは良いと思う人もいるでしょう。

一方で、安易な代替イベントといいますか、とりあえず中止なのでオンラインイベントやります、盛り上げる仕掛けもこれといってないけど参加してくださいみたいなイベントが少し増えている気がするのが気がかりです。
そもそもオンラインマラソンにほとんど参加していないのですが、参加賞に魅かれて申し込んだ山形まるごとマラソンは推奨コースを設定して期間中スタート・ゴール地点にゲートを設置したり、川内優輝選手による紹介動画なんかも作っています。
もちろん費用対効果的にどうなんだ?という考えもあるでしょうが、ここまでとは言わなくてもイベントを企画、実行するならちゃんとその意義とかを出して欲しいとは個人的に思います。

基本的に一人でその辺を走るだけならお金はほとんどかかりません。
そこに運営側は手間や費用がかかるとはいえ数千円のコストを払うに値するベネフィットが出せているのか、大会側に今一度考えて欲しいです。

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