箱根駅伝を扱った作品の紹介

凄い今更感がありますが先日「鉄道を使って箱根駅伝に勝てるか?」なんて記事も書いたので、今回は箱根駅伝を題材にした作品(主に小説)を紹介します。

風が強く吹いている

三浦しをんさんの作品で映画・漫画・アニメ等々メディアミックスもしまくりの有名作品なので今更紹介する必要もないでしょうが、出さないわけにもいかないので紹介します。

ストーリーとしては未経験者ばかりの大学生10名が箱根を目指すという、スポーツものだと王道といえば王道の流れですがきっちり王道をしつつ、個性豊かな登場人物や細かな描写などがきっちりと描かれている完成度の高い作品です。

上記の通り様々なメディアでの展開もあるほど人気の作品で、主人公たちが通う大学の「寛政大学」のユニフォーム着て走ってる人もたまにみかけます。

私も大好きな作品で文庫で読んだ後、映画のDVDをすぐに借りました。(今はAmazonPrimeとかで見れます。やらかした人がいるので地上波でやる機会はどうなんでしょ?)

評価の高い作品ですが、一方でフィクションなので仕方ないといえば仕方ないですが未経験の人間ばかりで箱根に出れるわけがない、試合近いのに酒なんて飲まない等々、リアリティを求める一部の方からは批判的な感想も聞かれます。(3kmを15分で走ったと言って絶望的に遅いと言われる部分がありますが、普通の大学生ならそんなものでしょうし、運動してなかったらむしろ速い方だとも思ったり…)

冬の喝采

主に金融・経済小説を書いている黒木亮さんの作品です。前述の風が強く吹いているでフィクション的な部分に批判があると書きましたが、この作品は著者の自伝的小説、つまりノンフィクションなのでリアリティが凄いです。

黒木亮氏はエンロン事件を扱った青い蜃気楼等を読んだ事があり、知っていたのですが、本書を読んで「え、黒木亮って早稲田で箱根駅伝走ってたの?しかも瀬古さんと被ってる!」と非常に驚きました。

実体験ではありますが、時代が時代なので現代では考えられない事もいっぱい出てきますが、そういう部分も含め当時の箱根駅伝に挑む学生の実情が分かる良書です。また、当時の中村監督が実在の方ではありますが下手な小説の登場人物よりキャラが濃いのでこうした面も自伝的「小説」として楽しめます。

チーム

堂場瞬一さんの「チーム」は学連選抜(今は学生連合とか名前変わったり色々ルールも変わっていますが…)をテーマにした作品です。あまり注目を集めない選抜チームですが選抜チームゆえのモチベーションの持ち方だったり、チームワークなどに焦点をあてながらメンバーたちの人間関係を描いています。多数のスポーツ作品を執筆している堂場瞬一さんなのでレース描写も手に汗握る展開で面白いです。しいて言えばレースが始まるまでの序盤がちょっと退屈さを感じるかもしれませんが…

青学の原監督が学連選抜を指揮した時は4位になったり川内さんと梶原さんが出て9位になった時はこんな裏側があったのかなーと勝手に妄想できます。(というかその2回しか10位以内入ってませんが…)

チームの続編で「ヒート」「チーム2」「チーム3」、それと同じ世界観の関連作品としてマラソンを題材にした「キング」(チームというよりヒートの関連作品ですが)があります。個人的には「ヒート」が一番好きです。

Run! Run! Run!

強奪箱根駅伝

「Run! Run! Run!」と「強奪箱根駅伝」は箱根駅伝にプラスアルファを付け足した作品になりますが、個人的にはあんまり面白いと感じませんでした(個人の感想です)

TRUST! ー蒼空のたすきー

こちらは小説ではなくマンガです。マラソンマンの作者の井上正治氏の作品です。色々あって(1巻参照)陸上ができなかった主人公が古豪の大学に入学してやる気のない仲間たちとぶつかりあったり(2巻参照)しながら合宿等を通じて絆を深めて(2,3巻参照)箱根駅伝を目指して予選会に挑む(3巻参照)作品です。…予選会で終わっています。打ち切りですね…

山の神の柏原さんもNumberDo上で薦めていた女子高生の駅伝を描いた「群青」も打ち切りで駅伝すらまともにしてませんでしたがTrust!については予選会まで描けたのでだいぶましかもしれません。

予選会で終わってはしまっていますが、個人的にはおススメしたい作品です。好きな作品なのでそのうちこっそりと、ブログ上でもし箱根まで続いてたらこんなオーダーか?なんて妄想を書いてみたいと思っています。

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